リーダーになっても粛々と。開発とチーム運営を両立するエンジニアインタビュー

公開日:
2023
12
8
twitter twitter twitter twitter

ソーシャルPLUS社の選考をご検討中の方に向けて、バックエンドチームのリーダーを務める2人に、仕事のスタンスや、選考・入社オンボーディングの様子を聞きました。面接官としてお会いすることにもなる二人を、知っていただくきっかけになれば幸いです。

開発機能単位のチーム構成

ソーシャルPLUS社の開発チームは、2022年の秋から、開発する機能ごとに2つのチームに分かれています。

開発チームの構成

元々は職能(バックエンド/フロントエンドなど)でチームを分けていましたが、徐々にエンジニアの人数が増えてきたこともあり、開発機能単位で分け直しました。これによって、効率の良いチーム開発や、入社した人のキャッチアップの負担軽減を実現しています。

この記事では、各チームのバックエンドでリーダーを務めているふたりに話を聞きました。

リーダーと開発の両立

– まずは、リーダーのお二人の仕事内容を教えてください!

長岡:リーダーとしては、メンバーのメンター・タスクのアサインや進捗管理・テスト指針のまとめ・チーム振り返りの運営などを務めています。バックエンドエンジニアの採用活動や、入社してくれた方のオンボーディングもします。あとは開発者として、コーディングやレビューもしますし、社内の勉強会を開いたりもしています。

2年ほど前から、徐々にリーダー的な仕事を担うようになりました。今でこそ色々な仕事をしていますが、いっぺんに全てを始めたのではなく、チームが大きくなるにつれて少しずつ役割が増えました。

下村:私もチーム開発のリードをしつつ、バックエンドエンジニアの採用を担当しています。チームがコンパクトなこともあって、長岡さんと比べると自分で手を動かして設計・開発する割合が多いです。リーダー業と開発業が半々ぐらいです。

2022年の5月にソーシャルPLUSに来て、同年の11月頃からリーダーを務めています。

入社半年でリーダーに。粛々とやるべきことをやってきた1年間

– 半年でリーダーになるのはなかなか急展開ですね!どんな経緯なんですか?

下村:開発チームを分割することになったのと同時期に、私が等級審査を受けて、「シニア」という、チーム開発をリードできる位の技術力やコミュニケーションが期待される等級になりました。

等級が変わった上に、新チームのバックエンドエンジニアの中で一番社歴が長かったのもあって、リーダーになりました。でも、当時は社歴がたった半年でしたし、「本当に自分で大丈夫かな?」と不安でしたね。

でもリーダーになった以上は、やるべきことに集中するのみです。担当する機能開発を、チームで粛々と進めていきました。今思えば、「やるしかないならやろう」というニュートラルなマインドは昔から変わらず持っている気がします。リーダーになるからといって、なにか特別な覚悟を決めたわけではないです。

リーダーになる前と比べると、自分の目線が変わりました。開発手順の先のことをよく考えるようになったと思います。チームの手戻りを最小限に抑えられるように先手を打ったり、効率的な割り振り方を考えたりする癖がつきました。

長岡:下村さんは不安だったと言っていますが、私は下村さんがリーダーになっても全然大丈夫だろうと思っていました。

下村さんは元々、エンジニアとして十分な実力がありました。加えて、チームにジョインして日が浅く、システムやドメインの知識がまだ不完全な時期から、他の開発メンバーやビジネスチームとうまくコミュニケーションを取っているのを見ていたんです。ジョインして日が浅いにもかかわらず、円滑に仕事のコミュニケーションができるのって、すごいと思うんですよね。

そんな下村さんが今や、自分の担当領域には誰よりも詳しい状態に成長していて、頼もしいです。

応募してくださった方にとって、選考の時間が少しでもプラスになってほしい

– 二人ともバックエンドエンジニアの採用担当ですが、具体的にどんなことをしていますか?

長岡:私も下村さんも、バックエンドエンジニアのポジションに応募してくださった方の一次面接と技術課題(Zoomで話しながら行うもの)を担当しています。

選考ステップごとに担当を交代しているので、応募してくださった方から見れば、選考の流れの中で両方のチームリーダーと会っていただくことになります。

バックエンドエンジニアの選考の流れ

長岡:選考は、応募してくださった方にとって、人生のターニングポイントとなる重大なイベントです。だから内心は毎回ドキドキしています。

綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、ソーシャルPLUS社の面接は、応募してくださった方を面接官が一方的に評価するのではなく、お互いのマッチ度合いを確認することを一番の目的としています。だから面接では、相手の方の良さをなるべく引き出した上で、公正な結果を出すように心がけています。これは、ソーシャルPLUS社がフィードフォース社から分社化する前から続いている、いいところだと思います。

ソーシャルPLUS社の面接を受けたことが、相手の方にとって少しでもプラスになってほしいので、選考結果に関わらず、後日面接官からのフィードバックをお送りしています。

下村:私も長岡さんと近い気持ちで面接しています。

選考の限られた時間をなるべく充実させたいので、私も長岡さんも、毎回レジュメやGitHubなどを事前に拝見し、準備した上で選考に臨んでいます。

あとはシンプルに、相手の方のことをよく知りたい気持ちも大きいです。「ソーシャルPLUSの面接担当者は、応募者一人ひとりに興味を持っている」と分かる今だから言えますが、もし自分が今からソーシャルPLUSの選考を受けるなら「変に深読みせず、やってきたことを自信を持って話せばいいよ」と伝えたいですね。

私は2年ほど前に面接を受けましたが、応募者の目線で言うと、ソーシャルPLUS社やフィードフォース社の面接は比較的フランクだと思います。普段働いている時と選考の時とで、雰囲気があまり変わらないです。選考を通して、会社の雰囲気を少しでも感じていただけたらいいなと思います。

入社受け入れでも話しやすさを重視

– 入社受け入れはどんな風に進むんですか?

長岡:私はこの2年ほどで、10人近くの方のオンボーディング(入社受け入れ)を担当してきました。

フィードフォース社のいいところを受け継いで真似したり、新しい方をお迎えする度に改善を重ねたりしてきて、サポートがきめ細かくなってきました。

受け入れる側として特に気をつけているのは、話しやすい雰囲気作りです。新しい環境に入る時って、誰しも臆するものじゃないですか。プロダクトも人も初めて尽くしという中で、最初から自分らしさを保つのは至難の業です。

だからオンボーディングでは、同期的に話す機会を多めに作って、環境に慣れるための場数を踏んでもらっています。ちなみにソーシャルPLUS社では、オンラインで話す時は基本的にカメラONです。

オンボーディングの内容の例

下村:私も長岡さんのオンボーディングを受けた一人です。

ソーシャルPLUSというプロダクトは裏側がやや複雑ですが、説明が丁寧で理解しやすかったのを覚えています。実際のサービス開発に着手するための準備はすんなりできて、特に困ることはなかったですね。

リーダーになり、個人としても成長した

– ここまではリーダーならではの話を聞いてきましたが、お二人には開発者としての側面もありますよね。仕事全体では、特にどういうことを面白いと感じますか?

下村:私は「プログラムを書いて動いたら楽しい」というタイプなので、正直、開発なら何をしても楽しいんですよね。以前所属していたゲーム業界の開発も楽しかったですし、今は興味の幅が広がって、ソフトウェア開発なら何でも楽しいと思ってしまいます。

開発者の方なら経験があると思うんですが、自分が作った仕組みが完成して、手元で動いた時って楽しいじゃないですか。その気持ちで普段から仕事しています。

長岡:私は、中長期的な取り組みの結果が見えた時が嬉しいです。例えば、チームのテストコードの書き方を変えた結果、メンバーのスキルが上がって、チームの生産性が向上したのが感じられた時などですね。

行動指針・設計方針・開発の進め方などは、CTOやプロダクトオーナーと相談しながら、その時々のチームの状態に合わせて更新しています。開発スプリントごと(2週間おき)に、チームで振り返りもします。

面接やオンボーディングも含めたあらゆる仕事で改善を積み重ねて、ふとした時にチームや個人の成長が目に見えて分かるのが嬉しいし、そういうやり方が好きです。

– ソーシャルPLUS社で働いて、自分が一番成長したと思うのはどんなところですか?

長岡:メンバーからリーダーに役割が変わったことで、自分のアウトプットの分かりやすさ・正確さが改善した気がします。

自分の発言の影響が大きくなるにつれて、分かりやすさや正確さに気を遣うようになりました。特にこの1-2年は一気にバックエンドの人数が増えて「リーダーである自分が変わらなくては!」という危機感がありました。

試行錯誤の中で「分かりやすく伝える力はあらゆる仕事で必要だし、活かせるものなのだ」と分かってきました。ドキュメントや口頭の発言だけでなく、ソースコード・Pull Requestの書き方・設計などのアウトプットも改善され、結果的に自分の総合的な技術力も上がったと思います。

加えて「エンジニアのためのShopify開発バイブル」という本の執筆に関わったのも、成長の機会になりました。

今もまだ改善の余地はありますが、「昔の自分を懲らしめてやりたい」と思えるぐらいには、変われたと思います。

下村:私は、仕事の意思決定ができるようになってきたと思います。

入社当初は、自分が考えた選択肢を他の誰かに提示して、その人にどうするか決めてもらっていました。でも途中で、ある人から「選択肢を提示するだけじゃなくて、自分の意見も言えるといいね」と助言をもらったのをきっかけに、自分で決めようという意識が芽生えました。

意思決定が限られた人だけに委ねられると、いつかその人がチームのボトルネックになってしまいます。誰かに頼りきらずに自分で決めるのは、責任が伴うのでしんどいですが、そうしないとチーム開発がスケールしないのも事実です。

最近は「自分たちの意見はこれですが、問題ないですか?」「OKです」という風に、自分たちの意思決定の最終確認だけを求めるコミュニケーションが増えています。意思決定の勢いが増したからか、CTOの佐藤さんからは「せっかちだねぇ(褒め言葉)」と言われるようになってきました。

組織にリーダーを増やしつつ、開発者としても好きなことを続けたい

– 最後に、将来に向けた展望を教えてください!

長岡:これから人が増えてチームが増えるにつれて、チームをマネジメントできる人が増えていってほしいです。やりたい人がやってもいいし、下村さんや私のように、必要に迫られた人が身につけてもいいと思います。「明日いきなりチームが1つ増えても大丈夫!」という状態が理想です。

マネジメントする人が増えれば、私は今以上に開発に時間を使えるようになります。今でこそ私は、リーダーとしてチームに必要なことをどんどんやっていくスタンスですが、本当はもっとコードを書きたい気持ちもあるんですよね。

あと、私個人は勉強会を通して学ぶのが好きで、今も社内の読書会などを主催しています。これからも、自分がリーダーの役割であろうがなかろうが、どんどん提案して開催していきたいです。

下村:チームとしては、私がいなくても滞りなく、設計や実装をやりきれるようになっていってほしいです。既に理想の状態に近づいているので、今後が楽しみです。

特定のメンバーに依存するのは不健全なので、そうならない体制を維持していきたいです。

個人では、プログラミング言語そのものの仕組みを学んでいます。「Crafting Interpreters」を読んだり、Rubyのソースコードを落として調べたり改造したりしているんですが、楽しいので続けていきたいですね。

あとはLT* で発表したり話を聞いたりするのが好きなので、社内のLT大会にも引き続きどんどん参加したいです。

* 「ライトニングトーク」の略で、短時間のプレゼンテーションのこと。

社内のLT大会が東京でオフライン開催される時、私は関西の自宅から移動して参加しています。「フットワークが軽いね」と驚かれることもありますが、物理的距離を理由に、面白そうなチャンスを逃すのはもったいないじゃないですか。

これからもそんな風に、面白いと思ったことをフットワーク軽くやっていきます。

– お話ありがとうございました!

社内のインタビュー記事一覧へ戻る